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未生流 東重甫
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未生流東重甫
2018年12月12日
12月の花:南天(ナンテン)
2018年12月 今月の花 <南天(なんてん)> 京都の晩秋は美しい!特に生まれ育った嵯峨野・嵐山は格別です。人で賑わう名所は数えきれない程ありますが、どこもかしこも賑わっています。 錦秋の京都も朔風に舞い散る枯葉で木々の様相を変えていきます。...
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2018年11月30日
11月の花:木賊(トクサ)
2018年11月の花 <木賊(トクサ)> 今年の秋は例年になく台風や地震の連続で滅入る日が続きました。被災された方にはお見舞い申し上げます。 さて、秋も深まりいよいよ11月で今年の秋の集大成です。 11月の別名には霜月、霜降月、神楽月、神帰月、雪待月(以上和名)、子月、建子...
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2018年10月15日
10月の花:木犀(モクセイ)
2018年10月の花 <木犀(もくせい)> お彼岸も過ぎ、秋らしい日々が続いています。暦の上ではいよいよ冬支度です。24節気での季節は晩秋、気節は九月節の寒露(10月8日~)、72候の次候に「菊花開」とあります。9月中の霜降(10月23日~11月6日)、末候に「楓蔦黄」(紅...
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2018年9月20日
9月の花:鶏頭(ケイトウ)
2018年9月の花 ≪鶏頭(けいとう)≫ 9月の声を聴くと流石に秋を連想します。昼間の暑さが和らいだ訳ではありませんが、朝夕の清々しさは心地よいものです。そして、いつの間にか、木々の葉が緑濃くなっていることに気がつきます。新緑の活き活きした姿からしっかり枝葉を張って太陽と戯...
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2018年8月8日
8月の花:木槿(ムクゲ)
夏の朝の陽射しは清々しく、秋をも感じさせてくれるものですが、今年の夏は連日異常な暑さが続いています。実は、暦の上では七夕が過ぎると秋の訪れです。24節気での季節は初秋、気節では7月節 立秋(8月7日以降)、7月中 処暑(8月23日~9月7日)となります。初秋とは、夏と秋の境...
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2018年7月9日
7月の花:半夏生(ハンゲショウ)
うっとうしい梅雨がようやく終わり、待望の夏がきた!と思えたのは遥かに遠い昔のようで、ここ最近は例年のように猛暑や酷暑の夏が続いているおかげで降り注ぐ灼熱の太陽を避けるように過ごすのはどこかもったいない気がします。 さて、陰陽五行説の陽の時季にあたる7月は、24節気では晩夏と...
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2018年6月4日
6月の花:擬宝珠(ギボウシ)
2018年 6月の花 <擬宝珠(ぎぼうし)> 清々しい天候に恵まれたゴールデンウィークも終わり、6月になりました。過ごしやすい春から初夏はあっという間にすぎてしまい、次は灼熱の太陽を楽しみに変えなくてはいけません。今年の夏こそは老体にムチ打って謳歌しよう!と思っているとその...
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2018年5月14日
5月の花 :文目(アヤメ)
2018年5月の花 <文目(あやめ)> 過ぎ行く季節があまりにも早く、今年もすでに1年の3分の1が過ぎてしまいました。今年は例年に比べて気候と季節の移り行きが少々ずれている気がしますが、毎年「特に今年は!」と思っているような気もします。...
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2018年4月5日
4月の花:連翹(レンギョウ)
2018年4月の花 <連翹(れんぎょう)> 心機一転全てが新しく、これからの夢を感じる事の出来るまさに年度初めの月が4月です。4月には、和名で卯月(うづき)や卯花月(うのはなづき)、花残月(はなのこりづき)、得鳥羽月(えとりはづき)などがあり、漢名には、純陽や仲呂、余月、之...
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2018年3月5日
3月の花 :菜の花と雪柳
2018年3月の花 <菜の花と雪柳> 2月の立春を迎えると、春の兆しを感じながら春の野菜でもある「菜の花」の言葉を聞くことが多くなります。そして、セイヨウアブラナの畑一面黄色の暖かい景色を思い浮かべますが、春野菜の天麩羅が頭をよぎり、菜の花、蕗の薹、こごみ(シダの仲間のクサ...
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2018年2月13日
2月の花:椿(ツバキ)
2018年2月の花 椿(つばき) (特別講演 「根津美術館 百椿図に寄せて」より) 東京都港区の根津美術館では毎年この時期に「百椿図(ひゃくちんず)」という絵巻物を展示しています。この展示にちなみ、いけばな分野からの“絵の解釈”と“作品例”について表現する会を催すことにな...
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2017年12月17日
12月の花:ポインセチア
1年の巡りを早く感じる人もいれば、長い1年であったと振り返る人もいます。こんな風に毎年繰り返される年の瀬の慌ただしさを、楽しく感じられれば幸なことのように思います。1年の区切りとして、新たに迎える年が良い年であるように祈りつつ、良きにつけ悪しきにつけ、1年付き合ってくれた過...
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2017年11月16日
11月の花:柊(ヒイラギ)
2017年11月の花 <柊(ひいらぎ)とセイヨウヒイラギ> やっと秋を楽しむことが出来たと思った矢先、すぐに冬装備の季節がやってきました。生け花の世界では、秋を感じさせてくれる機会は必然的に多いものの、日常の生活ではなかなか出会う機会も時間も与えて頂けません。ゆっくり味わい...
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2017年10月18日
10月の花:薊(アザミ)
2017年10月の花 <薊(あざみ)> もはや毎年恒例になりましたが、今年が一番暑い夏であったと振り返ると同時に、朝夕の涼しさが秋の兆しを感じさせてくれる季節になりました。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、いよいよ秋の到来と思っても9月のお彼岸を過ぎてもなお残暑が残るのが例...
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2017年8月28日
9月の花:萩(ハギ)
2017年9月の花 萩(はぎ) 萩(はぎ)と聞けば秋の七草がすぐに思い浮かびます。これほど万葉集の中で一般人に溶け込んでいる歌は他には無いと思います。代表的なものに“萩の花尾花葛花瞿麦の花 女郎花また藤袴朝貌の花”(巻八;一五三八 山上憶良)がありますが、この他にも山部赤人...
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2017年8月2日
8月の花:撫子(ナデシコ)
「暦の上では秋を迎えているのに、まだまだ暑い日が続きますね!」、なんて言葉をよく耳にします。五節句の七夕祭りは、新暦の7月7日に催されるところが多いようですが、有名な仙台の七夕祭りは8月7日(旧暦の七夕)に行われます。以前のコラム「五節句の花」で説明していますが、未生流では...
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2017年8月2日
7月の花:萱草(カンゾウ)
2017年7月 今月の花 <萱草(かんぞう)> 我々生け花に携わる者が“かんぞう”ときけば、ニッコウキスゲやヤブカンゾウのようにユリ科ワスレグサ属の萱草(かんぞう)を想像します。一般的に萱草はヤブカンゾウを指し、漢方薬の甘草(かんぞう)と読み方は同じですが、植物的にも全く異...
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2017年6月5日
6月の花:柘榴(ザクロ)
2017年6月の花 <柘榴(ざくろ)> 5月は木々の新芽が美しく、その姿に山々が喜びの身支度をしている様で幸せ感が溢れてきます。毎年新芽を見ると心がウキウキ踊り、車の運転が楽しくなるような気になります。今年は木々が新芽で装う時期にハンドルを握る事が多く、十分目を楽しませて頂...
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2017年5月9日
5月の花: 紫蘭(シラン)
2017年5月の花 <紫蘭(しらん)> ようやく出揃った楓の葉と風との戯れで木漏れ日が楽しそうにうごめいています。初夏の陽射しが眩しく、木々の緑も色鮮やかに空の青さとの境界線を描いています。 それぞれの木が大きく背伸びをしている時期に、里では様々な草花がところせましと咲き始...
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2017年4月7日
4月の花:葉蘭(ハラン)
1月、2月、3月と新年を迎えた喜びもつかの間、3ヵ月間が慌ただしく過ぎていき、あっという間に4月です。そんな中でも、日本の季節を彩る花たちは出番を待ちかねて美しい姿を見せてくれます。 冬は緑の物が多いですが、お蔭でいけばなではその時節の花を愛でる事が出来ます。1月は蝋梅(...
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